理事長所信

公益社団法人坂出青年会議所
2020年度スローガン
「守・破・離」
~信念と覚悟を持った先駆者となれ~

初めに

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 1957年の設立以来、坂出青年会議所の先輩諸兄が絶え間ない努力と志高き信念を持ってこの地域の発展にご尽力されてこられたことに対して心より敬意を表します。青年会議所は限られた時間の中で、誰に対しても平等な機会を与えています。私たちは「奉仕・修練・友情」の三信条を胸に、明るい豊かな社会の実現に向けて日々活動を展開しております。
 私たちは先輩諸兄から連綿と受け継がれてきた想いと、切磋琢磨して地域の発展に寄与されてきた情熱を継承していかなければなりません。しかし、私たちが住み暮らす地域の課題は過去と現在では果たして同じなのでしょうか。また、青年会議所という柔軟性を持ち合わせた組織でありながら先輩諸兄から受け継いできた事業に頼り、継続することが今の組織にとって必要なのかが問題になっているのは紛れもない事実です。「守」とはこの地域をより良くするために立ち上がったこの組織の存続を確立することです。勿論、先輩諸兄から連綿と受け継がれてきた坂出青年会議所が誇る3大事業は地域の活性に大きく寄与され市民から求められている事業であることに間違いありません。そうであるならば、それを十分に活かし新しいことにチャレンジしていく事こそが、個々の成長に繋がり組織変革へと導くのではないでしょうか。新しいことにチャレンジしていくと言う事はむやみやたらに物事を行うものではありません。現状の背景を再度見直し今あるものを有効的に活用しながら他の方法を取り入れ地域の発展に寄与していくことこそが今求められている青年会議所の存在価値でならなければなりません。明るい豊かな社会の実現、ひいては恒久的平和を目的に掲げ、多くの犠牲を払いながら活動しているのであれば、携わるメンバーや諸団体と共に手を取り合い地域から必要とされる先駆者にならなければなりません。5年後10年後を支えていく地域のリーダーを育成する私たちが成長することを止めてしまえば、この地域の先に希望を持てる人は増えるでしょうか。今、問題となっている人口減少、地域防災力、企業の撤退、若者の流出、空家問題など、青年会議所の活動は完成されたものではなく、時代の変化に応じてさらに発展させていく事が重要です。先輩諸兄から紡いできた歩みを良い意味で破り、今、必要とされている物事に対して責任を持って挑戦し、社会問題に立ち向かっていかなければなりません。

公益社団法人 坂出青年会議所 第64代理事長 中塚 亮太

委員長とは

 青年会議所は成長という機会を平等に与えてくれる組織です。組織の花形である委員長という役職は、事業を構築するために議案書を作成しなければなりません。まず、背景(現状・課題・問題点)を様々な観点から抽出し洗い出すことで目的が明確化されます。その目的を達成するために委員長自らが主体となり幅広い観点から手法を見出す言わば立案者になります。勿論、委員長の見解をもとに委員会メンバーとの協力体制を整え構築していくわけですが、委員会メンバーを成長へと導く重要なポストであることも忘れてはいけません。一人の力で事業を成功させることは困難であり、もし成功させることができたとしても組織運営とは言えません。個々の得意分野やメンバーからの貴重な意見を如何に引き出すことができるかといった面も考慮して遂行していかなければなりません。また、本年は事業を実施するにあたり対外対象者とパートナーシップを結ぶことのできる事業を構築していただきたいと思います。私たちが何故信念を持って事業を構築しているのかを対外の方に知ってもらうとともに、人との繋がりを大切にしなければならないと言う想いがあるからです。今はSNSの普及により人と接することがなくとも情報を収集することが可能となりましたが、直接、人と接することで得るといった手法も事業構築には必要不可欠であり、そこから新たに生まれる企業や諸団体との関係性を築くことのできる機会を大切にしていただきたいと思います。青年会議所特有の単年度で役職は変わっていきますが、どの役職においても自己成長という目的は同じです。青年会議所活動において委員長という役職を担うということは、よく修練の場と言われていますが、その修練を乗り越えた先にある達成感は地域貢献を目的とする青年会議所の活動においてかけがえのない思い出になります。

会員拡大

 私はこの青年会議所に入会し、多くの事を学ぶことができました。地域の未来について考える人材が多ければ多いほど様々な観点からの手法を取り入れることが可能となります。会員拡大は、その年は成功したからといって翌年は大丈夫であろうという考えから脱却しなければなりません。むやみな会員拡大については賛否両論ありますが、これからの活動を継続していくためには、会員拡大はメンバー全員で取り組まなければ成功はありえません。会員を拡大するということは、同じ目的に向かって行動する仲間が増える。それは、私たち企業どうしの接点でもあり、様々な面で組織を進化させる原動力にもなります。先輩諸兄から連綿と受け継がれてきた想いを継続するために最も重要な課題であり、これを軽視してしまうと、私たちの活動事態も困難になります。私たちはこれからの地域を担う青年に成長の機会を与えるとともに、今後より質の高い事業を展開していくためにも会員拡大を必須事項として取り組みます。

組織改革

 私たちは明るい豊かな社会の実現を目的とし一人ひとりが主体性を持って活動を展開しています。しかしながら、時間との調整や金銭面においてメンバーの企業負担、家族生活への悪影響を及ぼすといったことが懸念されています。この現実を打開していくためには初歩的なところからの改善が必要です。組織としての在り方を見直すことで会員数の減少にも歯止めがかかるとともに、メンバー一人ひとりの活動に対して考え方が変われば必然的に質の高い組織が完成されていきます。また、昨年、坂出青年会議所の中枢を担ってこられた多くのメンバーが卒業され、約30名のメンバーでスタートとなります。これをピンチと捉えるのではなくチャンスであると認識していただきたい。質の高い組織を確立するにあたり少数であるということは共有しやすいというメリットがあります。組織として活動を構築、展開していくと言うことは同じ目標に向かって取り組まなければ、組織としてアウトプットすることが困難になってくるのも否めません。また、質の高い組織を創り上げていくには形だけに囚われてはなりませんし、まずは初歩的なところから見直し、時には組織としての厳しさを持ち合わせた青年としての品格を持って取り組むことが組織への信頼と会員拡大に繋がります。

経験を活かす新たな取り組み

 現在坂出青年会議所ではさかいで塩まつり・坂出市民大学・青少年育成事業を公益目的事業として展開しております。坂出青年会議所が地域から必要とされる団体として今後活動を展開していくためには、今継続事業として行っている事業を見直さなければならない時期に差し掛かっている状態です。また、公益法人格があるがゆえに国の制約を厳守することで本来の目的が希薄化してしまっている現状であることも否めません。青年会議所は独自性を持ち合わせた組織であるために、公益法人格の見直しを含め、青年会議所の在り方を再度見直すために継続事業においても再考し今後の活動を視野に入れ道筋を立てていく必要があります。また、昨年から新規事業の導入として、市民全員が地域社会を考えることのできる事業、地域企業の発展に寄与する合同会社説明会事業、国際交流事業など10年先を視野に入れた事業を検討し、この地域に必要な課題背景や、地域の発展に寄与することを目的とした事業を展開します。

第29回さかいで塩まつり

 さかいで塩まつりは行政や多くの団体、企業からのご支援ご協力のもと、坂出市の魅力や伝統、文化を来場者の方々に関心を寄せていただくために開催されています。その背景には、久米通賢翁の偉業を次代に継承していかなければならないという思いから、塩にまつわる歴史や伝統を兼ね備えた催しが行われています。29回目のさかいで塩まつりでは、今までとは大きく違った形で開催します。回数を重ねるにつれて来場者の数や事業規模も大きくなっている中で、ここまで大きくなった規模のまつりを有効に活用できる内容のファンクションを盛り込み、地域一体型の今までにない「ナンバーワン」を取ることのできる第29回さかいで塩まつりを開催します。また、第30回のさかいで塩まつりを視野に入れて今後どう進めていくかを考えていくために、構築段階から協議内容に取り入れ、先を見据えた実行委員会を実施します。。

第37回坂出市民大学

 本年で37回目となる坂出市民大学は、地域市民の意識高揚と文化の振興を目的に掲げ我々が行う3大事業の中で最も歴史の長い継続事業です。昨年は会場が変更となり、坂出グランドホテルでの開催となりました。近年、若者をターゲットに実行委員長を先頭に試行錯誤しながら構築していますが、実際、若者の参加率が伸び悩み苦戦している状況です。勿論、若者だけに視点を当てて事業を構築しているわけではありませんが、本年は新しいチャレンジとして実行委員会に新規の諸団体や学生に巻き込み若者の考えや現状を把握できる実行委員会を設立します。講演会という概念から脱却し市民一体型で地域を盛り上げることのできる第37回市民大学を開催します。

防災

 近年、自然災害による甚大被害を被った地域は多く私たちが住む地域も30年以内に南海トラフによる大規模地震が70%~80%の確率で発災されると予測されています。もし私たちが住み暮らす地域で自然災害が起こり大切な人や家族、友人が巻き込まれた時あなたならどうしますか。もちろん色々な状況を想定して何かしらの行動を取るはずです。こういった状況はニュースや話題、もちろんJC内でも課題とされてきた内容であり事前に予測できていた事です。このような課題解決を可能な範囲で我々の事業に取り入れることで、もしかすれば人の命を一人でも救う事ができるかもしれない。これこそが私たちがやらなければならないことの課題の一つであるのではないでしょうか。青年会議所は勿論、人の命を救う組織ではありません。しかし、自然災害が起こった際に諸団体との連携や顔の見える関係性を構築するといった災害時に互いが協力しあえるシステムを構築しておくことは急務であり、地域防災力の向上など提案側として推進できる組織でならなければなりません。現状、諸団体との連携をはじめ、平時からできる備えを2年前から協力体制を整えながら模索している段階でありますが、実際のところどう動いてよいのかが不明確なままになっている状況です。そこで、私たち青年会議所が立案者「施策・立案・実行団体」として、地域の課題を洗い出し、今求められていることを目に見える形で残していく必要があります。

青少年育成事業

 次世代を担う無限の可能性を秘めた子どもたちを「教育・体育・知育・道徳」の観点から育む自己肯定力を高め未来に向けて一歩前進する子どもさながらの感受性を引き出してあげることが私たちの使命です。現代の子どもたちにおける課題として学習や何かに無心になって取り組んでみようといった考えや、成長の糧となる様々な物事に対して試行錯誤を繰り返すといった意欲が減退している傾向にあります。その背景には、今自身の周りにいる大人のようになりたいかという質問や今の大人を見て楽しそうかという質問に対して「なりたくない、楽しそうには見えない」という回答が多数を占めています。親世代である私たちが頭ごなしに理屈を並べても子どもたちの成長にはつながりません。その時代に合った手法を取り入れ、子どもたちが大人になった時に自身が育った地域に関心を持ち未来の地域を作り上げていく大切な存在です。達成感と使命感に満ち溢れた人材へと成長するためには子どもたちが互いに協力し合い励まし合いながら普段の生活の中では味わうことの出来ない試練を与え自身に満ち溢れた子どもたちを育成するとともに、私たち自身も自己肯定力を育むことのできる機会を提供します。

結びに

  私たちの住み暮らすこの地域の未来を、見えない先の事として捉えるのではなく、青年会議所で培う経験とネットワークをツールとして有効に活用し未来を切り開く人財へと変革します。一つ一つの活動が、地域の先を照らすエネルギーとなり、その先に見える10年後の未来が明るく大いに輝いている事を信じて青年会議所活動を展開し続けていく事は私たちの使命です。私たちの絶え間ない努力の賜物は消える事のない固い絆となって人と人を結び付け、人生において至高の宝になっていくでしょう。公益社団法人坂出青年会議所は時代の変化とともに地域を進化させるリーダーの集まりとして、歩みを止める事なく信念と覚悟を持ってメンバーと共に突き進んでいきます。

2020年1月1日

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