理事長所信

公益社団法人坂出青年会議所
2021年度スローガン
誠実謙虚に、熱心に
~Make you happy~

坂出青年会議所

132561353_870649463774296_2900810426101885131_n

 1957年に坂出青年会議所(以下、JCI坂出)が産声を上げて65年の月日が流れようとしています。JCI坂出の運動には「国家の消長は青年の力によって決せられる」と志した先輩方の想いが込められています。創立以来、明るい豊かな社会の実現を目標に、個人の修練、社会への奉仕、そして世界との友情を三信条として掲げるJC運動が進められ、ひとづくり、まちづくり、地域連携の面で社会に貢献しています。
時代に即した事業を展開する中で、長年継続している事業が“坂出市民大学”と“さかいで塩まつり”です。これらの事業は公益目的事業として「地域の人々の文化意識への高揚を図り、文化の香り高いまちづくり創生の助力となること」「公益活動や非営利活動への関心やボランティア精神の涵養を図るとともに、寄付文化の醸成に寄与し、公益活動、非営利活動を担う団体、個人に対して指導及び支援を行う地域発展事業」の達成のため、実行委員会の形式で諸団体、行政とJCI坂出が連携して開催し、実績を重ねています。公益社団法人格を有する団体として、公益事業の大きな強みになっています。
そして今、それらの事業の在り方が問われています。

見えない敵による影響と状況の変化

 新型コロナウイルスの感染拡大により、世界は急速に変化していきました。手洗い、うがいはもとより、密閉、密集、密接の3密を避ける行動が求められ、人類の生活習慣に大きな変化をもたらしました。日本経済も戦後最大の危機に直面しています。日本政府は緊急事態宣言に合わせて史上最大となる108兆円の緊急経済対策を打ち出しました。誰もが不安を抱いているなかで、今できることをやるしかない状況となりました。
 2020年度はJCI坂出の活動も年初に計画していた事業はすべて中止の判断を余儀なくされました。集まることで価値を高めてきた事業の考え方が根底から覆されたのです。では、私たち青年会議所ができることは何なのでしょうか。人類が新型ウイルスに打ち勝ち、終息を迎えるまでに、私たちはどうすべきなのでしょうか。それは「変化に適応し、進化を遂げること」にあると考えます。
ダーウィンの進化論の解釈に「生き残るのは最も強いものでもなく、最も賢いものでもない。最も変化に適応できるものだ」という考え方があります。ただ変化に対応するだけでは時代の変化に流され、自らの意思とは別のところに行きつきかねません。私たちが目指すべきは変化に適応し、その先の未来を創り出すことです。 

組織の未来は 真実とともに

 青年会議所の運動は、ヘンリー・ギッセンバイヤー・ジュニアをはじめとするダンスクラブの参加者によるテーブルスピーチから始まりました。以来、青年会議所の例会はただの講演会ではなく、その例会で話を聴く人も、設営する人も、壇上で話をする人も、その場にいるすべての参加者が成長する機会として受け継がれてきました。慎重に選ばれた会場で、一糸乱れぬセレモニーから始まり、時間通りに進行し、熟慮されたストーリーのもと例会事業のメッセージが正しく伝えられ、第三者の立場で示俊を与える監事講評で終わる、そういった一つひとつの事柄に意味がある例会を求めていきました。礼節を重んじ、周到に準備を重ね、結果を残してきたからこそ青年会議所運動は青年のエネルギーを開花させ、世界中に拡がりました。
 礼節を重んじ、地域の未来と向き合い、議論を重ねる。100年以上前から青年会議所運動の価値観は変わっていません。今も昔も、青年会議所は磨き抜かれた修練の場所です。そして、私たちの運動は決して自分本位で行うものではありません。大切なのは裏付けされた事実をもとに課題を見出すことです。なぜなら私たちが数十年かけて得た情報は事実と異なっている可能性があるからです。正確な情報収集に時間をかけ、議論を始めるための準備を整えることが会議の第一歩です。この裏付けされた根拠が真実であり、本当に地域により良い影響を与える事業を行い、市町民からの信頼を得る結果を出すための大前提です。
新型コロナウイルスに対する配慮が必要な今、集会やイベントにおいては政府や地方自治体の発信するガイドラインをもとに開催を検討していく必要があります。大切なのは確実に人々の安全を守ること、そして未来に向けた歩みを止めないことです。
 社会情勢の不安定な今、青年会議所メンバー自身が活動に対して疑問や不安を抱えかねない状況です。在籍しているメンバーを守り、組織としての存在意義を確立することが活動に対しての懸念材料を取り除くことにつながります。青年会議所運動の理解を深め、一人ひとりが青年会議所メンバーとしての意識を高め、役割を全うすることでより能動的に、より質の高い事業を行えます。メンバー全員で可能性を広げる青年会議所の使命を共有し、支え合い、同じ未来を目指して邁進してまいりましょう。
JCI坂出は「より良い変化をもたらす力を青年に与えるために、発展・成長の機会を提供する」ために存在しています。これはJCI Missionとして全国各地青年会議所で共通している使命です。青年会議所は人づくりの団体で、ひとりの可能性を広げるための知識や経験が得られ、仲間が集う団体です。そして、組織はひとりではできないことを可能にするために存在しています。

世の中に良い影響を与える人への成長

 青年会議所はひとづくりの団体です。事業構築の過程で自身の心を育み、仲間との心をつなぎ、人間性を培います。そのために大切なのは2つの価値観を共有することです。ひとつは誠実であること。言葉にするのは簡単で、行動に移すのはとても難しいことです。すべきことをする、この自分との戦いを繰り返す努力が積み重なって、思い描いた事業、あるいは夢を叶える力となります。ふたつめは心の謙虚さです。ひとりでできることには限界があります。1日は平等に24時間しかありませんし、体はひとつしかありません。人が大きな結果を残すには誰かの力が必要です。できないことの責任は自分にあり、大切なのは自身の足るを知り、自分本位に考えるよりも敬意を払い、感謝する心と熱意をもって行動することです。その心があれば人と人とを結びつけ、大きな力となります。人生で危機に陥った時、ひとりでは乗り越えられません。誰かのための頑張りを重ねて、可能性を広げていきましょう。

SDGs×JCI坂出(持続可能な開発目標×坂出青年会議所)

 SDGs(Sustainable Development Goalsの略)は国連サミットの中で制定された2030年までに解決すべき国際社会共通の達成目標です。貧困や教育の問題から働きがいや経済成長、気候変動問題など世界の抱える問題を包括的に挙げています。新型コロナウイルスの影響下においても、忘れてはいけない問題です。世界規模の問題だからこそ、地域ごとの、そのエリアの実情に合った実践を積み重ねることが重要となります。
 JCI坂出では組織力強化を基に「持続可能な未来」「持続可能な郷土文化」「持続可能な地域経済」の開発に取り組みます。
青年会議所の活動は裏付けされた背景による問題定義と、達成すべき目的の設置、そしてその目的を達成するための最善の手段を選択しています。青年会議所の行う事業には、思いつきでやりたいことを実行するよりも遥かに労力のいる作業を必要とし、ひとりでできるものでもありません。だからこそ人を育て、結果を残す組織として64年の実績があります。
 公益社団法人格を有する団体として、地域社会に貢献し、市町民からの信頼を得られる組織に成長しましょう。公益事業を行う上で重要なのは、人が集まることで高めてきた価値観の変化に対応し、事業を進化あるいは昇華させることです。つまり、さかいで塩まつりや坂出市民大学などの公益事業を筆頭に、集まらなくても価値を生み出す手法、または密閉、密集、密接の三密を避けてソーシャルディスタンスを取り、感染予防対策を徹底した事業が求められていることになります。時代背景が変化している今、まちを豊かにするための課題が何なのかを見定め、勇気と情熱をもって地域社会の問題に取り組む姿勢を整えましょう。
私たちの地域が目指すべき未来を思い描き、持続可能な開発目標の達成を目指して豊かな未来の創造につなげていきましょう。

友情の輪を広げる

 青年会議所は日本全国に692LOM(Local Organization of Membersの略)存在し、県単位のブロック協議会、地方エリアの地区協議会、日本全国単位の日本青年会議所(以下、JCI日本)日本が存在しています。新型コロナウイルスの影響により、JCI日本を中心とした活動の連携が取りにくくなりました。2021年度は地方分権により地区を中心としたエリア活動の発展が見込まれています。地震や台風などの自然災害が多発する国内において、隣接する地域との連携は最重要課題です。東日本大震災や各地で発生した豪雨災害発生時に被災地の正確な情報収集と的確な支援をしてきたネットワークを有する青年会議所は社会において確かな存在価値と支援実績があります。コロナ禍においても、このネットワークを中心とした協力関係を高めていきましょう。

結びに

 JCI坂出の描く未来像の先には、いつも誰かの幸せや笑顔があります。それはどの事業においても目的はより良い地域社会の発展を望んでいるからです。私たちの選ぶ道に、楽な道はありません。決して独りよがりな思考ではなく、どういった現状があるのか真実を追求し、解決すべき課題を見出し、議論を重ね、行動するプロセスを繰り返す必要があります。だからこそ、青年会議所メンバーや共に協力し合う仲間たちが事業を通して様々な知識と経験を得て、友情を育み、新しい道を切り開いていけるように成長します。足るを知り、自身を支えてくれる人たちに心から感謝する謙虚さをもち、誠実に行動することで青年会議所活動を通じて得られる知識も、経験も、出会いも、人生最大の財産になると確信しています。未来は真実とともにある。地域社会のより良い発展を目指して、誠実謙虚に、熱心に、行動していきましょう。

2021年1月1日

〒762-0053 香川県坂出市西大浜北1-2-33 坂出グランドホテル内
公益社団法人 坂出青年会議所
TEL: 0877-46-8068 FAX: 0877-46-8970
Mail: info@sakaidejc.jp