理事長所信

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公益社団法人 坂出青年会議所 第61代理事長 久米 啓介


~60年の歴史を紡ぎ、新たなる挑戦~

はじめに

坂出青年会議所が創立された1957年の日本は、第二次世界大戦後から瞬く間に復興を成し遂げ、経済大国へと疾走を始めた時代の渦中にありました。敗戦後から高度経済成長期を経て、先人達は激しく様変わりする時代の中で苦難を乗り越え、自問自答を繰り返しながら、謙虚で挑戦することを恐れない心を持った日本人らしい明るい豊かな社会を追い求めてきたのでしょう。その中で産声をあげた坂出青年会議所は、希望に満ち溢れた青年の集まりでした。そこには挑戦することを恐れない志がありました。
 私は坂出青年会議所に2008年に入会しました。自分自身の入会するまでの人生は、何かに挑戦しても中途半端で、誰かのために何かのためになど考えることもなく、あまりにも利己主義な生き方でした。しかし、9年間在籍した中で多くの方々と出会い、様々な経験を積むことで成長することになります。3年目に初めて委員長の職を受けたとき、坂出青年会議所に迷惑のかかる失敗をしてしまいました。その時悔しくて涙を流しながら、理事長に謝りに行った際、「気にすることはない。この失敗は君の財産だよ。これからたくさんの失敗をして学んで成長すればいい。JCってそういう場所だから」と言っていただきました。このような経験から私には、この青年会議所で学んだ志があります。それは、坂出青年会議所の可能性を信じ、失敗を恐れず、明るい豊かな社会の実現のため、成長することを挑戦し続けるということです。入会から多くの尊敬する志高き先輩方の背中を見て来たことで、私はこの坂出青年会議所を信じ続けることが出来ました。そして、60年の歴史の中で先輩方が明るい豊かな社会の実現のため、成長することを挑戦し続けてきたことこそが、時代は変わっても、変わってはいけない大切な志です。その志は60年の歳月が経とうとも、今も私達現役メンバーの心にあります。失敗から学んだ謙虚で人や地域を思いやる優しさや感謝の心、そして、決して挑戦することを恐れない心は人として何よりも志高きものです。この志を私達は次代へと紡いでいかなければなりません。

変わってはならない和の心

 日本社会は経済成長とともに利便性を追求してきました。その中で、便利な社会と豊かな社会を全く等しいものと考えてはなりません。過剰なものの普及が進み、便利な社会になるにつれ、挑戦することは少なくなり、成長の機会も損なわれ、個人の資質も低下しています。これは私達の組織も例外ではありません。手間や無駄を省き、合理的に行動しようとするときは、より慎重に物事の本質を問いたださなければなりません。今一度、本来の豊かさとは何かを見つめ直すことが、青年会議所活動の本質を探求することへと繋がります。そして、日本人が日本人らしく生きることこそがまさに豊かさだと私は思います。

いますぐにでも起こりうる災害

 私はこのまちやそこに住み暮らす人達が好きです。幼少期を振り返ってみても、「安心」「安全」にこのまちや人達に育ててもらったという感謝の気持ちでいっぱいです。だからこそ地域への恩返しを考え、おのずと命にかかわることに使命感を覚え、それと同時に危機感を感じています。昨年、防災の委員会に関わりました。そこで防災の必要性を感じつつ、一方で青年会議所が関わることの難しさも理解しました。それでも、やらなければならないことをいつか誰かがやってくれると見て見ぬふりをするのではなく、いますぐにでも起こりうる災害と真摯に向き合い、そこに救える命があるのならば、私達は行動を起こさなければなりません。

会員拡大

 「数は力なり」私は一人の人間が人生において、多くの人と出会い、互いに成功や苦難を共有出来るということはまさに力だと思います。人は多くの仲間から影響を受けることで強くなり、互いを認め合うことで謙虚に人や地域を思いやる優しさが芽生えます。青年会議所活動においても、出会いは成長への近道です。だからこそメンバーにとっての成長の機会を数多く創出する必要があります。幾多の出会いからうまれる人としての多様性は地域や組織を大きく成長させるでしょう。

60年の感謝

 私には三人の子供がいます。すくすくとこのまちで育ってもらいたいと願っています。私達が当たり前に生活出来ている現状にどれぐらいの人が感謝できているでしょうか。普段、生活している中で誰にでも多少の不平不満や、生活環境に満足できないことはあるでしょう。ですが、時には自分の置かれた状況を改めて見つめ直し、現状に感謝することが必要です。それは人として多様性を持ち、成長するということです。さらに、この地域が幾多の困難を乗り越え、築きあげてきた歴史を学び、その中で先輩方が貢献してきた60年を今一度知らなければなりません。そうすることで、当たり前のことを当たり前だと捉えるのではなく、周りのことを想う心がうまれます。その感謝は一過性のものではなく、真の感謝だといえます。そこにある先輩方が紡いできた志を、私達が次代へと紡いでいかなければなりません。

未来への挑戦

 青年会議所は単年度制により、毎年新たなる活動指針のもと、その年々で様々な活動を行っています。この60年の節目の年では、さらなる高みへと挑戦しなければならない。今までにはない観点から、時代背景に捉われることなく、私達にしかできない創造性豊かな活動を行います。それには、「温故知新」という言葉どおり、私達がまず先人達の歴史を知らなければなりません。そして、謙虚な気持ちで諦めず挑戦し続けることにより、改めて先輩方の偉業に触れることができます。それが次の節目への新たなる挑戦へと繋がります。

結びに

 謙虚に人や地域を思いやり、感謝の心を持って、諦めず成長することを挑戦し続けることができたなら、おのずと人は成長し、その輪は明るい豊かな社会の実現へと必ずや結びつきます。だからこそ、私達一人ひとりが地域の明るい灯火となりこの地域を照らし続けなければなりません。未来永劫この「志」を私達の手で紡いで行こう。

2017年1月1日

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